あなたがぼくに会いに来てくださるとき。それはいつも、「歯が痛くなったとき」とか「入れ歯が合わなくなったとき」とかの、「イヤ〜な気持ち」になっているときですね。
だからあなたは、ぼくの顔を見ると同時に「いやだな」「痛いな」という気持ちを思い出して「歯医者の顔なんて見たくない!」と身がまえてしまう。(悲しい・・・)
ですから、ちょっとぐらい歯が痛くても「センセイの顔なんて見たくないから、もうちょっとガマンしよう」と、本当に、もうがまんできなくなるまで、来てくださらない。
それを図に描くと、こういう感じだと思うのです。
まず、縦軸に「健康」。横軸に「時間の流れ」を取りますね。
このグラフの中で、まあ、健康だったり不健康だったりするわけなんですけれども、あなたは、すごく「不健康寄り」のところになってから、初めて僕のところに訪れますよね。
グラフで言えば、
の地点です。そして歯を治して、「健康」になる。 |
つまり
の地点まで持ちなおす。 |
でも、あなたはきっと、ここで通院をやめてしまいますよね。すると、一度でもけずってしまった歯というのは必ず、また悪くなっていきます。ですが、あなたはちょっとした不調を感じても、我慢したり、先延ばしにしたりして、本当に悪くなりきるまで来て下さらない。 |
つまり、再び
の地点に落ちるまで、歯医者に行かない。 |
だから健康状態を時間軸で追っていくと、こういう激しいアップダウンがあるのです。
こういう、歯をけずってはつめ、また放ったらかして、ひどくなってからまたけずってつめ、…ということを繰り返すことが原因で、歯というものは、ドンドンドンドン悪くなっていくのです。
「だって、歯医者さんってキライなんだもの・・・」
・・・・・・と、おっしゃりたい気持ちはわかるのですが、もう少し話を聞いてください。
普通の人は見逃しがちなのですが、歯が悪くなるということは、実は歯だけの問題ではないのです。