患者さんは、「悪くなるまで我慢すること」が、何か「医療費の節約」のような気持ちになっているのだと思いますが、これは実は逆で、非常に大きな損をしているということになるんです。
というのは、歯を定期的にケアする人というのは、歯をケアしない人と比べて、野村総研の調べによると、生涯に支払う医療費が、約5分の1で済むんです。
これは、およそ国産高級乗用車1台分ぐらい、あなたがトクをする、という金額です。
つまり、30年間で500万円。保険証が使える歯のメインテナンスを月に一度行うだけで、あなたが生涯に医者に支払うであろう医療費が、500万円分も、浮くのです。
何故かというと、今から30年後、あなたの歯がキチンと残っていれば、あなたが認知症になる確率や癌になる確率が、格段に下がるからです。口の中をケアしていないと、無数のバクテリアや悪い菌がが直接、お腹の中に入り続けるわけです。これを長年続けていたら、そりゃあ癌にもなりやすいでしょう。誤嚥して肺に入ったら、肺炎にもなるでしょう。
歯は、食べるためだけにあるのではなく、あなたの健康を維持する大切な「命の源」なのです。
また、歯が抜けてしまったとき。インプラントを入れたり、セラミック製の歯でブリッジをかけようと思ったら、1本につき、6ケタのお金がかかります。歯の質が残っていて、かぶせるだけで済んだとしても、保険適用外で、違和感のない良い歯を入れようと思ったら、1本につき、5万円はかかります。小さな虫歯を治すだけでも、2万円はかかります。すべて、1本につき、ですよ。
「こんなにお金がかかるなんて、歯を失うまで知らなかった」という方がほとんどなのです。誰にも教えてもらったことがないからですね。実際にうちの患者さんで既に歯を失ってしまった人にこういうお話をすると、「せめて10年前に阿品ファミリー歯科に来たかった」とおっしゃいます。